要件定義プロセス応用問題:「業務要件の定義は」|要件定義過去問でシステム企画を解説

要件定義応用問題マーク

問題


業務要件の定義に関する記述として、適切なものはどれか。
  • ア:システム開発を実施するに当たって、開発に必要な体制、資源を定義する
  • イ:システム戦略に基づいてシステムの全体像を定義する
  • ウ:求められるシステムを構成するソフトウェアの動作や処理内容を定義する
  • エ:利用者のニーズを考慮して、システム化対象業務の業務手順や関連する組織における責任,権限などを定義する
H22春 過去問






解答


正解は、

  • エ:利用者のニーズを考慮して、システム化対象業務の業務手順や関連する組織における責任,権限などを定義する
です。


要件定義プロセスの過程は、

  • 業務要件把握
  • システム仕様・機能の明確化
  • 要件定義書の作成
に分かれます。最初の「業務要件把握」は、業務要件をまとめることが目的です。業務要件は、
  • 業務手順、入出力情報、制約事項
  • その業務にかかわる組織での責任と権限範囲
といった事項から成ります。というわけで、「業務手順」や「組織での責任と権限範囲」が記載されている選択肢エが正解となるわけです。


正攻法では結構難しいかもしれませんね。選択肢アからウまでは、どれもシステムの話を記載しています。一方選択肢エは業務の話を記載しています。この違いで正解を推測する手もあります。


さて、要件の残り2つである機能要件・非機能要件です。機能要件は、まさにシステムの「機能」のことです。具体的には、システムが備えるべき機能に関する仕様であり、後のプロセスである開発プロセスで詳細化していきます。
一方、非機能要件は、機能要件以外で定めるべきことを指します。具体的には、

  • システム化の範囲
  • 信頼性や効率性
  • 開発方式(プログラム言語など)
  • 新システム移行方法と必要コスト
を指します。システム性能の一部に相当する信頼性や効率性は、コストをかけるほど上がっていきますので、その水準を決める必要があるのです。


前記事でも書きましたように、業務要件・機能要件・非機能要件の3つの要件をまとめて「要件定義書」を作成します。最後に、合意と経営者の承認を得て、RFPとします。このRFPに関しても、別記事で解説します。


要件定義プロセスの応用問題に関する解説は以上です。用語解説には、次のリンクから戻ることができます。
要件定義プロセス用語解説 に戻る


また、他のシステム企画に属する記事や他のストラテジ系記事も参考にしてください。
システム戦略:システム企画
ストラテジ系の分野にはどのような知識があるか




この記事へのコメント

この記事へのトラックバック